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与信管理とは
与信とは文字通り「信用を供与すること」です。
信用取引においては将来販売代金を現金にて回収できるかどうかは確実ではなく、常に回収できないかもしれないという不確実性をもっています。 それゆえに、与信は管理を必要とし、与信管理を通じて販売代金の回収の確実性を高めていくことは企業経営の重要な課題なのです。
ここで与信管理とは、
- 経営管理システムのなかの重要なサブシステムの一つである
- 販売管理と財務管理をつなぐ管理システムである
- 与信管理は債権管理と得意先管理を併せ持たなければならない
- 牽制抑制する社内ルールであり、自律的な活動である
- 管理する組織や制度の継続的対応および整備である
- 全社員にリスクマインドを理解させ、浸透させる継続的な啓蒙、教育
の特徴を含んでおり、与信管理をするプロセスは、以下のようになります。
図式:与信管理のプロセス
このプロセスが循環的になっていることが重要です。
このように、与信管理とは継続的な活動で、複雑、かつ、会計、法律、経営など多くの知識が必要であり、管理部隊だけでなく、営業部隊を含めた全社員で取り組むことが必要です。
さらに今般は会社経営の透明性を求められ、与信判断基準については、主観的基準だけではなく、客観性も強く求められています。
また、現在急速に進む社会のIT化、eビジネスへの転換により、与信リスクがさらにクローズアップされています。
これはIT化やeビジネス化することにより、見えない相手に対する現認と認証、信用力とパフォーマンス、決裁方法といったことに起因するリスクが明確に浮き彫りになるためです。刻々と変化する複雑な経済活動のなか、広がるリスク、変化するリスク、新しい分析判断方法への対応が必要となっており、柔軟に対応できる仕組み作りが重要となっています。
与信管理の重要性
営業なければ利益なし。利益なければ会社なし“利益を守る与信管理は企業経営そのものです!
なぜ今与信管理が重要か?
1.企業倒産が増えています。
企業倒産件数は2002年以降減少傾向にありましたが、2005年を底に増加傾向に転じています。
今後はいわゆるサブプライム問題や資源・原料高騰、マーケットの混乱により中小・零細企業を中心に増勢が続くと見られ、与信管理の重要性が高まっています。
2.回収が困難な法的倒産が増えています。
1997年に13%であった法的倒産の割合は2007年には64%となり(東京商工リサーチ調べ)明らかに倒産形態の主流が変化しています。
「早い者勝ち」や「抜け駆け」を許さない法的倒産は私的倒産と比べ配当率が非常に低く、事前の予防対策(=与信管理)の重要性が増しています。
3.隠れ倒産が増えています。
事務コスト削減等を理由に手形を発行する企業が減少し、2006年の手形交換高はピーク時である1990年の10分の1にまで減少しています。
これに伴い銀行取引停止処分の件数も大きく減少しており、統計上は倒産件数にカウントされない「隠れ倒産」が増加していると推測されます。
4.与信情報の収集が困難になっています。
企業の恣意的な操作が入り易い会計上の利益と比べ申告所得はいわば税務当局のお墨付きであり、高額納税法人(4,000万円を超える所得を 申告した企業)は優良企業の代名詞として与信判断の際に有力な判断材料とされてきました。
高額納税法人申告公示制度の廃止により、取引先の情報を自社で収集し、調査・分析することで自衛しなければならず、与信管理の重要性が ますます高まっています。
5.内部統制システムの構築義務化により第三者に説明出来る与信管理体制の構築が不可欠になっています。
会社法では大会社に対し内部統制システムの確立を義務付けています。
また、金融商品取引法では、上場会社に財務報告に関する内部統制構築を求めています。
不祥事等のリスクを回避し業務を健全化するために、あるいは売掛債権の健全性や貸倒引当金の正当性についてステークホルダーの信頼を 得るために、与信管理体制を構築し信用リスクの評価、統制、モニタリングについて説明することが求められています。
提供データ
企業概要データ | 与信先の会社の基本情報です。商号、法人番号、所在地、代表者、電話番号、設立(年月)、資本金、上場区分、業種、証券コードを表示します。 |
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RM格付 | 企業の信用力判断の目安として、独自のロジックにより倒産確率の低い順にA〜Fの6段階※に格付します。A〜F以外に判定情報不足先、判断不能先(預金等業務を伴う金融機関等)のG格があります。 ※E・F格は信用力の高い順にE1/E2、F1/F2/F3にそれぞれ細分化しています。 |
RM短期傾向 | 短期的な信用状態のトレンドを、5段階の矢印表記で提供します。 |
RM格付の推移 | 与信先企業の信用力の変遷(回復傾向・下降傾向)を時系列でチェックし、今後の予測に役立てることができます。 |
RM格付の分布 | 全体および業種におけるRM格付の分布状況をグラフで表示します。 |
RM与信コメント | 格付の要因や与信判断のアドバイス、チェックすべきポイントなどを提供します。より確かな与信判断のヒントとなります。 |
アナリストモンスター | 各格付毎の企業の倒産状況がご覧頂けます。RM格付の信頼性をご確認頂けます。 |
RM与信限度額 | 一与信先に対して与信を許容する最高限度額です。与信限度額を与信先毎に設定することで「売上拡大」「焦付発生防止」という相反するテーマを同時に達成することが可能です。リスクモンスターの推薦する与信限度額は、貴社の体力と与信先の信用力を比較分析し、与信先が万一倒産等支払い不能状態になった場合でも貴社の体力の範囲内でカバーできる与信金額を算出しております。与信意思決定の具体的なメジャーとしてお使いください。 |
RM目標利益率 | 取引での目標利益率として、経費、資金調達コストにプラスして対象与信先の倒産リスクもカバーしうる粗利益率(=売上総利益率)を提示します。与信意思決定時および値決め交渉時の参考データとして利用できます。 |
こちら(17KB) より、サンプルがご覧いただけます。