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column
2023年10月11日
合同会社エムアイティエス代表 水谷哲也
2023年9月27日、グーグルのロゴが25周年「G25gle」になりました。創業した頃はベンチャーと言われていたグーグルも四半世紀が経過し、かつてのマイクロソフト社のようにアメリカ司法省から独占禁止法(反トラスト法)違反で提訴される事態になっています。「邪悪になるな」がグーグルのモットーでしたが、25年の間に会社も大きく変容しました。
スタンフォード大学の博士課程に在籍していたサーゲイ・ブリンとラリー・ペイジが出会い、在学中に検索エンジンのアルゴリズムを作成します。これがSEO対策でよく名前を聞くページランク(PageRank)です。このPageはホームページのページではなく、ラリー・ペイジの名前から名付けました。ページランクはロボット型検索エンジンの基本となるもので各ページの重要度を計算するアルゴリズムです。最初は大学の寮で開発していましたが、本格的にビジネスをスタートするために大学を出ることにします。
グーグルはカリフォルニア州メンロパークにあったガレージに電話回線を引いて1998年にスタートします。ガレージといっても2つの地下室がある大きなもので、大家は2人の知り合いでした。ここにグーグル世界本社という看板をかけていました。ただトイレがなく母屋へ行ってトイレを借りる必要がありました。借りていたのは5ヶ月間で、このあと、エンジニアを増やすためパロアルトのダウンタウンにあった自転車店の2階に移転します。このガレージは創業の地ということで後にグーグルが購入し、今や地元の観光名所になっています。
グーグルのミッションは全世界の情報に索引をつけ、皆が巨大なデータを手に入れられるようにすることです。検索エンジンに名前をつける時に考えたのが、すごく大きな数をあらわすグーゴルプレックスという言葉です。この名前を検索エンジンにつけようとしましたが、グーグルプレックスとミススペルしてしまいました。
これを短くしたのがグーグルです。Googolというドメイン名は既に取られていましたので、このミススペルした名前Googleをそのままつけることになります。検索エンジン名はグーグルですが、グーグル社員はグーグル本社をグーグルプレックスとよんでいます。
グーグルのロゴですが、祝日や著名人の誕生日になると凝ったロゴに変わります。このロゴを描いているのが韓国系アメリカ人であるデニス・ホワンという人物。スタンフォード大学で芸術とコンピュータサイエンスを専攻している時にインターンとしてグーグルに入社します。小さな会社だったので、アートを専攻していることから、ウェブマスターと兼任でロゴ担当になりました。
このデニス・ホワンですがロゴをプロポーズに使ったことがあります。ロゴの上にカーソルを持ってくるとプロポーズの言葉が飛び出る特製ロゴを作り、会社の許可をとって1時間だけグーグルのサイトに掲載しました。彼女に連絡し、彼女が泣いて感動している時に、急いでふつうのロゴに戻しました。なんともオシャレなプロポーズです。
グーグルが創業した1998年はウィンドウズ98が発売された年です。3年前にウィンドウズ95が発売され大フィーバとなりました。ウィンドウズ98も秋葉原などの多くのパソコンショップが深夜0時に販売を開始。最新のOSを手に入れたいユーザーが多く集まり行列になりました。
もっとも日本人の多くはベストセラーとなった「ノストラダムスの大予言」の影響で、1999年7月に空から恐怖の大王が来ることにおびえていました。
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