ナンスって何?
ビットコインの場合は2000個ほどのトランザクションをまとめて一つのブロックを作ります。このブロックを作る作業には誰でも参加でき、早い者勝ちで最初にブロックを作った人に報酬(ビットコインの場合はビットコイン)が支払われます。ブロックが作られるとAさんからBさんへの送金が承認されたことになります。
前のブロックまでの情報が特別な文字になっており、この特別な文字を新しいブロックに組み込むことで連続性(チェーン)ができます。途中でブロックが改ざんされても、特別な文字が一致せず不正が分かる仕組みになっています。
ブロックを作る作業自体は簡単なので、難易度が設定されています。ビットコインの場合はブロックのデータと自分が考えたデータ(ナンスと呼ぶ)を加えて特別な文字を計算します。この特別な文字が一定の条件(例えば先頭が000になる)になれば認められます。この特別な文字を作る計算には規則性がなく、ひたすら意味のない計算を続けて偶然を目指します。炭鉱を採掘し金を探す気の遠くなるような作業なのでマイニング(採掘)と呼ばれ、作業を行う人をマイナー(採掘者)と呼んでいます。
ナンス (Nonce)とは「Number used once」の略で、「一度だけ使われる数」です。このナンスを見つけるために電気代が安い国に膨大なマシンを持ち込んでひたすら計算をするわけです。このナンスが見つけられると“発見した”と宣言し、皆で確認ができるとブロックに格納された取引は正しいこととなり、報酬がもらえます。