中国各地域別外資系企業数・日本商工会組織と増減率
外資系企業数では、「上海市」が一番多く2.2万社、続いて「江蘇省」2.1万社、「広東省」1.9万社であり、全企業数に占める外資系企業割合が一番高いのは、「上海市」で4.86%、続いて「北京市」1.44%、「天津市」1.33%となっています。気になる点は全企業数に占める外資系企業割合が全地域落ちている点です。中国における現地ローカル企業の影響度が以前より大きくなっていると想定でき、「世界の工場」から「世界の市場」へと変わっている一つの数値とも言えます。
表3 外商比率 トップ5
各地域の日本商工会組織に所属する法人会員数は、3年前と同じく「上海市」が2,264と一番多く、広州と深センを合計した「広東省」の1,050、蘇州、無錫、南京を合計した「江蘇省」980と続き、依然として外資系企業が多い地域は、日系企業や商工会組織会員数も多いことが分かります。増減率で見ると増加している地域は、「江蘇省」102%、「福建省」110%の2つのみで、全体的に減少傾向であることが見受けられます。
中国大陸における日系企業数は年々減少しており、中国ローカル企業に対しての取引をより一層強化していくタイミングなのかもしれません。
表4 省別企業数および日本商工会組織
参照URL:http://www.allchinainfo.com/map/asia-china/chinadist_city
- 表1~4の中国法人数、外資(外商)企業数は国家統計局2017年度データより。
- 商工会法人会員数は「中国経済と日本企業2019年白書」または各商工会HPより。
- 日本法人数は、リスクモンスター独自集計により。