最近のマスコットキャラクター
マスコットキャラクターは、ただ可愛いだけではなく、コンセプトを持ってキャラクター作りをしているところが見受けられます。キャラクターマーケティングとも言われており、実際の人が伝えるよりも、自由にイメージをつけやすく、ユーザー目線に立ち身近で伝わりやすいという効果があるようです。企業やサービスのイメージを作りに活用したり、キャラクターに情報発信させて集客や広告に活用したり、有効活用している企業が増えております。
中国で実際に使われているマスコットキャラクターについて、いくつかご紹介したいと思います。
北京冬季オリンピック
2022年に開催される「北京冬季オリンピック」のメインキャラクターが2019年9月17日に発表されました。
冰墩墩(bīng dūn dūn)
健康で、活発で、かわいいイメージを持つ中国を代表するパンダをもとに、オリンピック選手の強靭な体、強靭な意思を鼓舞するオリンピック精神を象徴しています。
雪容融(xuě róng róng)
中国文化の特色を持っている提灯をもとに、喜びと暖かさなどを象徴しています。その暖かさは、世界の人々や文化の交流し、調和の取れた発展した人類運命共同体を構築するビジョンを体現しています。
右:冰墩墩 左:雪容融
中国新聞網より:http://www.chinanews.com/ty/2019/09-18/8958655.shtml#zw_cyhd
天猫(Tmall)
アリババが運営するBtoC向けの世界最大のECサイト「天猫」では、Tの文字に似せて作られた猫をモチーフにしたロゴが使われています。猫は高貴でセンスがある動物であることから、流行に沿った高いクオリティで提供ができることを表しています。また、猫の天性はけちをつけることであるので、常にクオリティやブランド、環境に対してけちをつけ、質の高い商品を提供するという思いが込められています。
京东(JD.com)
天猫のライバルである、ECサイト「京东」では犬のキャラクター「Joy」というマスコットキャラクターを活用しています。犬は主人に対して忠実であること、俊敏であることから、安心感ですばやく商品を提供が可能であるという意味が込められています。
中国企業は動物を良く使っていますね。動物そのものにイメージがついているので、取り入れやすいからなのかもしれません。
国内外様々なマスコットキャラクターを目にする機会があると思いますが、キャラクターを作り出している企業のイメージ戦略に、意外とはまっているかもしれませんね。身近な商品・サービスのキャラクターやロゴの由来をお調べいただくと、その企業をより深く知るきっかけとなるのではないでしょうか。