「上海市生活ゴミ管理条例 2019年7月1日施行」
中国経済の発展と、所得の向上、生活スタイルの変化によりゴミ問題は中国でも社会問題となっており、2017年3月に中国の国務院から「生活ごみ分別制度実施計画」が発布され、筆者のいる上海市でもこの2019年7月からゴミを4種類に分類し回収することを始める、となりました。
左が筆者の住居内に置かれたゴミ分類表です。右側は弊社オフィス内に設置されているゴミ分類の案内です。同じような内容でゴミを
- 有害ゴミ(電池や蛍光灯、薬品など)
- 湿ったゴミ(飲食物のあまりなど)
- リサイクル可能ゴミ(プラスチック・ガラス・金属類など)
- 乾いたゴミ(上記以外の一般生活ごみ)
の4つに分類することとして、その具体例がイラストとともに掲載されています。
TVでも、ゴミ分類のCMが流れたり、ニュース番組でも取り上げられたりしています。
写真は上海のある地域でスマートゴミステーションが設置されたというニュースです。
また、ショートメールでも上海市生活ゴミ管理条例が通ったよと通知がきました。
施行までに市民への意識付けが盛んに行なわれており、重要性が伺えます。
分別の意識が無いのに、施行できるのかと疑問にも思いますが、中国では意識にかかわらず施策を導入し定着させてきた実績があります。数年前、中国でタバコの屋内施設での禁煙が一斉に行なわれ、定着しました。実施成功のポイントは、喫煙した個人への罰金はもちろんのこと、喫煙した場所の管理者側にも罰金をかし、また、定期的に警察が見回りを行い、実際に処罰を行なったためです。
今回のゴミ分別も、上海市の条例では、個人に最高200元の罰金、事業者には最高で50万元の罰金を取ると定めています。
ゴミの分別も7月からどれだけ監視して、どれだけ罰金を適用していくかが定着のポイントと思われます。
中国の都市部では、自動車やもちろん、電動バイクや歩行者の信号無視が本当に少なくなっています。その理由は、監視カメラと識別システムが道路や交差点のいたるところに設置され、信号無視の違反者は、車のナンバープレートや顔識別によって特定され、罰金が貸されるようになったためです。
中国にお越しの際は、交通ルールを守ることをお勧めします。
今後のゴミ分別の運用状況について注視して行きたいと思います。