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NFTで仮想世界のビジネスがはじまる

column

2022年04月20日

合同会社エムアイティエス代表 水谷哲也

フェースブックが社名をメタに変えましたが、映画「サマーウォーズ」で描かれた仮想空間「OZ」のような世界がメタバースです。デジタル世界として構築されていますが、デジタルで問題になるのが違法コピー。これを解決するのがNFT(非代替性トークン)です。

デジタル化の難点は簡単にコピーできること

デジタル化がすすみ保管、検索が簡単にできるようになりました。デジタル化できればキャビネットに保管しなくてもハードディスクで保存できます。今や3テラバイトのハードディスクがあれば本6万冊ほどが入り、少し大きな本屋と同じ情報量です。またキーワード検索すれば、どの本のどこに書かれているかも瞬時に分かります。

ところが難点もあります。デジタル化の一番の問題は簡単にコピーできることです。紙はコピーすると、どんどん劣化しますがデジタルにはその心配がありません。そのため漫画を無断でコピーした海賊版サイトが著作権侵害として問題となったりします。

NFT(非代替性トークン)とは

そこで登場したのがNFT(非代替性トークン)という仕組みです。トークンは暗号資産でよく聞く言葉でビットコインは暗号資産トークンとも呼ばれています。トークンとは、証拠、記念品、代用貨幣、商品券などの意味があります。

NFTは暗号資産で使われているブロックチェーンの技術を使っています。ブロックチェーンは取引データを集めたブロックを次々とリンクしたものでブロックが連なることからブロックチェーンと呼ばれています。

一番の特徴はオープンな分散型台帳となっていることです。銀行のように中心となるサーバーがあり、そこで台帳を管理しているわけではありません。参加している各人がそれぞれ台帳管理する仕組みになっています。改変などがあってもすぐわかる仕組みになっていて、今は暗号資産以外に契約締結や契約書の管理にも使われており、改ざん防止や監査証跡として使えます。

デジタルの特性は簡単にコピーできるためオリジナルがどれか判別できません。絵画であればコピーするには模写などしか手段がないためオリジナル作品に価値があります。ところがデジタルではオリジナルもコピーも品質は同じです。

そこで最初のデジタルコンテンツをNFT化してブロックチェーンと紐づけることで唯一無二のオリジナルであること証明します。NFTの非代替性とは同じトークンが存在しないことをいいます。NFTのおかげで自分のものがオリジナルと証明できますし、ブロックチェーンを使っていますので売買履歴をトレースすることができ違法コピーができません。

最初のツイートが3億円超に!

NFTが注目を集めたのが、「最初のツイート」が約290万ドル(約3億1500万円)で落札されたことです。「最初のツイート」とはツイッター創業者の一人であるジャック・ドーシーがツイッターで最初に投稿したものです。2006年3月21日、「just setting up my twttr(自分のtwttrを設定中)」とつぶやきました。このつぶやきが「非代替性トークン(NFT)」と呼ばれるデジタル資産として競売に掛けられ、約290万ドルで落札されます。

NFTとして登録するには

いろいろなマーケットプレイスが登場し簡単にNFT作成することができます。まずオリジナルのデジタルコンテンツ(画像、映像、音楽など)を用意します。用意したコンテンツをマーケットプレイスにアップロードすると自動的にNFTとして市場に提供することができます。コンテンツにはタイトルや作成日、作者、価格などの情報を入れておきます。マーケットプレイスですので自由にNFTを取引できます。取引はイーサリアムなどの暗号資産が中心ですが、なかには日本円やドルでの購入ができるところもあります。

マーケットプレイスにはアバター・キャラクターなどのデジタルアート、近未来的な写真、e-Sportsのチーム用手袋など様々なコンテンツがアップされています。

NFTが普及すればメタバース世界のアバターが着る服や靴などを仮想空間上のお店で売ることもできます。また仮想空間のお店デザインを請け負う建築屋も登場しています。

コロナ禍で我々はリアルとテレワーク(オンライン)という2つの世界を経験しましたが、これからはリアルとメタバースの2つの世界で生活やビジネスをする人が増えていくでしょう。

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