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DXって必要なの?

column

2022年02月02日

合同会社エムアイティエス代表 水谷哲也

DXという言葉をよく聞きますが、自社に必要なのでしょうか?
まずDXとは何なのでしょうか。DXはデジタル・トランスフォーメーションの略です。車が「トランスフォーム」と叫びながらロボットになる映画がありましたが、トランスフォーメーションには変形・変革という意味があります。DXとはデジタルを活用して変革することをいいます。

DXは今までの情報化やIT化と何が違うの?

DXはビジネスモデルの変革のことで単なる情報化ではありません。今までの商売のやり方やビジネスの流れをゼロベースで見直して、もう一度、構築し直すことです。組織・文化・制度も含めて変革していきますが、その変革にデジタルをからめるイメージで、主軸はトランスフォーメーション(変革)にあります。

ずっと商売していて今さら変えなくてもいいのでは?

商売する側が変わらなくてもお客さんがどんどん変わっていきます。昔、駅には伝言板があり早目に駅に着いた時は「駅前の喫茶店で待っている」と伝言板に書き込んでいました。今はラインで連絡すればすみます。スマホが登場したのは2007年、普及しだしてからわずか15年で、すっかりスマホありきの世の中です。

特に新型コロナの影響で否応なくオンライン授業を経験した大学生、つまりZOOM世代が社会に出てきており、この流れがしばらく続きます。またセミナーをリモートで視聴すれば行き帰りの時間が節約できることを多くのビジネスマンが経験してしまいました。今度は出張や会議などに対する価値観が大きく変わっていきます。

京都の老舗料理店では常連さんが“ここはいつ来てもおいしく、味が変わらない、さすがだね”と評価していますが、お店は常に微妙に味を変えています。お客さんの舌が時代や環境によって変化し続けるからです。お客さんが変わるので、商売する側も変わらなければなりません。

お客さんが減っている。

ビール出荷量が1994年をピークに右肩下がりで減っています。今やピーク時の3割以下です。価格が安い発泡酒などにスイッチしたこともありますが「ビール+発泡酒+第三のビール」を合計してもピーク時の6割以下になっています。

なぜビールが飲まれなくなったのでしょうか。よく聞くのが若者のビール離れ。確かに理由の一つですが、大きな原因は働く人が減ったからです。

生産者年齢人口(15~64歳)が1995年を頂点に減少しており、ビール出荷量の減少とあっています。つまり働いている人が減ったためビールが飲まれなくなっています。

「きょうの料理」は5人前だった

反対に増えているのが高齢者で、65歳以上のワクチン接種対象者が3,600万人という報道を聞き、既に総人口の3割が高齢者になっている事実に驚きました。2022年、20歳の新成人は120万人と過去最少で、総人口に占める割合が1%を下回っている状況です。

高齢者と同様に増えているのが単身世帯。現在、1世帯あたりの平均人口が2.27人ですから、単身世帯や夫婦二人の世帯が多いことになります。東京は1.95人と初の「2割れ」が発生しています。

50年前、NHKで「きょうの料理」がスタートした時、材料は5人前でした。核家族化が進むとともに今や2人前の材料です。早晩、1人前になる日がくるでしょう。

生産年齢人口だけでなく総人口も減少しています。商売をするお客さんが変わるだけでなく、お客さんそのものが減っています。このまま、なにも手を打たなければ生産者年齢人口の減少にあわせて売上は確実に減っていきます。そのためには業務を見直し、筋肉質な会社に変えていかなければなりません。これがDXを必要とする理由です。

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